短編小説的絵本

 

皆さんこんにちは。

今日はショーン・タンの3冊目

「遠い町から来た話」の紹介をしたいと思います。

 

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潜水服の人が立つ表紙が印象的ですが、

この本は挿絵の入った短編小説と思ったほうがいいかもしれません。

もちろん潜水服の人の話も含まれています。

前回紹介した、「アライバル」とは打って変わって、文字が多く、読み応えがある絵本です。

 

物語も不思議なものが多く、これまた、独特な世界観が、見えてくるものが多々あります。

しかしながら、どこか懐かしいような、どこか切ないような気がして、読み終えた後に、「はぁー」とため息をついたことを覚えています。

 

どこの世界の人間が、

町のはずれに住んでいた水牛のこと、覚えている?

から文章書き始められんねん。

しかもその水牛の大きいこと大きいこと

 

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私の知っている水牛じゃ無い・・・

昼なのか夕方なのかわからない情景の、草むらの中に佇む水牛。

こんなノスタルジックな物語が、短編でズラッと100ページ弱収録されています。

ただ、さくさくっと読めて、のめり込んだら一瞬で読み終えてしまいますよ。

 

 

今回、ショーン・タンという作者を、おそらくまだほんの上辺しか齧ってないのでしょうが、味わってみました。

 

まず絵に引き込まれて、世界観に引き込まれて、細かい演出に引き込まれました。

一粒で何度も美味しい作者、アーモンドチョコもびっくりのポテンシャル。

まちがいなく私の大好きな作家の1人になりました。

 

海外の作家では、エドワード・ゴーリーを先日紹介しましたが、また違う世界観を持った作品でした。

言うなれば白と黒、陰と陽、太陽と月のような2人の作者です。どちらがどちらかはその人の感じ方に任せたいと思います。

 

ただまちがいないのは2人とも、世界最高峰の絵本作家であること。

たくさん勉強させてもらいます。

 

ということで、

ショーン・タンの3冊の絵本の紹介はここまでにしたいと思います。

ぜひみなさんも、一度手に取って読んでみてください。そして自宅の本棚に永久保存してください。また、面白い本があれば紹介したいと思います。

 

 

 

ではまた。

 

 

 

…続く