カーブミラーの馬

 

 

 

みなさんこんにちは。

 

 

 

小学校中学年くらいのときに、詩を書く宿題が出たことがあります。

今でも題名は鮮明に覚えていて、

 

「カーブミラーの馬」

 

内容ははっきりとは思い出せませんが、

住んでいた団地から、少し坂を降りたところにあるカーブミラーにヒビが入っていて、それが馬のような形に見える。

といった内容でした。

出だしはたしか

『「パカパカパカ」』から始まって

終わりは

『いつからいたのかは僕も知らない。』

だったと思います。

 

 

・・・・・・・・・・

 

「パカ、パカ、パカ」

家のちかくに馬がいた

 

見上げると、そこにはぼくがうつった

ぼくのとなりに馬がいた

目線を下げると何もいない

でもその中にはたしかに馬がいた

夕日とおんなじ色の

夕飯の魚が焼ける匂いのする

馬がいた

 

いつからいたのかは僕も知らない

 

・・・・・・・・・・

 

 

思い出しながら書くと、だいたいこんな感じの詩だったと思います。

こうやって見ると、幼き頃の自分、

ようそんなとこ気づいたなと

 

今そんなことしてたら

「ひまか!」

って120%くらいの確率で言われちゃうことは目に見えていて、

 

実際父親にこの詩を見せたら

まあまあ笑っていた記憶があります。

 

 

お酒を飲めるようになったことや

昔から怒りん坊な性格だったのに、

少々のことで腹を立てなくなったり、

人に合わせられるようになったり、

ゲームをしなくなったり、

しいたけを食べられるようになったり、

(やっぱり嫌いではあるけど)

 

「おとなになったなー」

と思う反面

「おとなになっちゃったなー」

と思ってしまう瞬間も無きにしもあるような気もせんこともない。

と少しにごしつつ、

 

今の自分に、小学校の頃の自分のような想像力や観察力があるのかな・・・

と少し過去の自分を羨ましく思ったりもするわけです。

 

おとなになることは、自分自身すばらしいことだと思います。

何よりも自由が増える。

(勤務時間以外は…)

 

でも、思考は自由になったのかな?

あれは言っちゃいけない

これは伝わらない

これはこう描いたら見る側からしたら・・・

 

昔の自分はそんなこと考えてなかったと思うなあ。

 

今の自分を星の王子さまが見ていたら

「大人みたいなことを言わないでよ」

ってたしなめられること間違いなし。

 

おとなになって得られるものも大きいが、

失う感性も多いような気もします。

 

大人のしなやかさと

子どものわんぱくさ

を兼ね備えた人間になりたいものですね。

 

今日は少しアンニョイな私でした。

 

 

 

 

…つづく