コーヒーをこぼしたら少し幸せになった

 

 

 

みなさんこんにちは。

 

 

 

本でも読もうとモスバーガーに行ってコーヒーを頼んだ時の話。

モスバーガーといえば、私達の住む地域ではスタバ的な役割を果たす重要な拠点なわけです。

 

ジーパンを履いて、お気に入りの白いトレーナーを着て

少しおしゃれをして、大きいサイズのコーヒーを頼んで

番号札を持って1人用の席に座って、本を出したら、

そこはもう自分の城なわけです。

 

「誰も邪魔するんじゃねぇぞ」

的なオーラを目に見えないバリア代わりに使い、

しばらくすると、まぁまぁの大きさのコーヒーが来たわけです。

 

「うん、ちょっと思ってたよりでかいな」

「これ2時間ほどおれてしまうやん」

 

ただ、時間はたっぷりあると、

今日は特にこのあと予定もないと、

2時間でも3時間でも読書できるわと、

 

コーヒーに口をつけたときに

ポタポタ・・・

 

「フタちょっと浮いてますやん・・・」

 

開始10秒でクライマックスばりの緊張感。

ほんのり芳醇な豆の匂いが服から香ってくる。

 

「ええ豆使ってるな」

 

逆に冷静になる自分をもう1人の自分がちょっと頭の上の方から見てました。

 

このまま2時間コースか?

まぁでも洗濯すればええか

なんせ今日はこの後予定がないから。

 

仕方ないと諦めつつ、

本をしばらく読んでいたわけですが

コーヒーに手を伸ばすたびに

はじめの余韻のコーヒーの雫が紙コップとフタの隙間から落ちて来るわけです。

 

何度目かのバトルの後

ふと服のシミを見ると、

 

f:id:MAISU:20200209114217j:image

 

顔みたいになってる!

(写真は家に帰ってから撮っています)

 

目、鼻、口がいい感じのバランスで味を出していて、ちょっとかわいい。

1人っきりで予定のなかった自分に予期せず現れたツレ。

チラッと下を見る度に目が合うツレ。

 

1人で気持ちニヤニヤしながら本を読み、

気づいたら2時間ほど時間が立っていたわけですが。

 

 

家に帰り、

別れを惜しみながら、

「おかげで寂しくなかったよ、ありがとう。」

と声をかけ、

洗濯機に優しく入れてやり、

スイッチを入れて、

しばらく経つと、

 洗濯機からピーピーと音がなるんです。

その音がそいつからの「さよなら」の言葉に聞こえて、

余韻を感じながら服を干しました。

 

 

 

 

 

結果そいつまだ家におる。

うっすら胸のあたりにまだおる。

濡れてるとき気づかんかったけど、

乾いて来るほどに主張してくる。

 

そうなってくると、

ぼちぼち帰って欲しい。

 

次はハイターを餞別に渡してみようか。

 

 

 

 

 

…続く