ショーン・タンの世界2 「不安と希望」
皆さんこんにちは
今日は先日の続き、ショーン・タンの2冊目を紹介したいと思います。
題名は「アライバル」
翻訳前で「THE ARRIVAL」なので
到着という意味なのでしょうか、、、
表紙からまた、作者の絵の緻密さと
この架空の生き物の不思議な様子がにじみ出てきます。
そして何よりこの絵本、文字が一切無いんです。全て作者の絵だけで表現されています。
それでいて長編、それでいてストーリーが想像できる。作者の絵の素晴らしさと、リアルさがあるからこその表現がそこにはあります。
絵のタッチや、少しアンティーク調な色使いから、少し見にくいと感じる箇所もありますが、
それがまた、想像力をそそる。
ショーン・タンの頭の中に入っていったような情景が広がります。
シーンごとに出てくる生き物たちも
「気持ち悪くて可愛いい」
読めば読むほどに愛着の湧く物語です。
そしてショーン・タン の作品をまとめ読みすることで気がついたことがあります。
所々に漢字が隠れているんです。
最後に読んだ「遠い町から来た話」でも
同じ漢字が描かれていました。
文字の並びから中国語なのかなぁとも思いますが、漢字を使う者としてはなんだか嬉しくなります。
「遠い町から来た話」
では日本から来たおばあさんも出てきますし、
アジアに何か縁があるのかもしれませんね。
感じに関しては、どういう意味なのかまた調べてみたいと思います。
ショーン・タンの作品をこれから読む人にも、絵の中に隠れている様々な要素を探しながら読んでみてもらいたいと思います。
私がこの作品から読み取ったのは
「不安と希望」です。
読んだことがある方やもう読んだ方にも
また感想を聞かせていただきたいと思います。
ではまた。
…続く